「誠への道」
2015年6月22日
夏目漱石の「それから」を毎日読んでいる。
すると、誠実・熱誠・誠の愛、そして「誠の句」(13回)も出てくる。
日露戦争を比喩していた心を感じた。
誠は、うそ・偽りのないことを言う。
人間は誠を持って生まれてくるが、欲があるため誠を実現できない。
100年前に誠を持った人類の少なさを見抜いていた。
そして現在もそうである。
インパール作戦で兵を食糧なしで戦わせ餓死させ、満州では民を見棄て、沖縄では民を守らなかった。
これが戦争の現実で、わずか70年前のことである。
さて、現在はこの誠を実践するプロセスにあるのか。
集団的自衛権では、誰が何を自衛するのか。
主体は国家であろう。
だが歴史の教訓として緊急時に国家は類に値しないことがわかる。
そして自衛して守るべきものは、国家の命や健康であるが指揮命令するのは最高権力者になる。
その指揮者が国会で二回もヤジを飛ばし、丁寧な説明をしたいと言う。
誰が納得するだろう。
こらえ性のない人間に冷静で客観的な判断はできない。
不適格であるという認識を本人ができない以上、周囲が辞職を勧告することが必要だ。
不断の努力(憲法第12条)があってこその憲法である以上、国会で職場で駅頭で
「戦争させない!」と声をあげよう。
私も駅頭主張する。
誠(=人)への道と信じて。
以上