毎週土曜日に参加してくださっている三郷の藤村さんが、文を書いてくださいました。
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自分は昨年10月から、毎週土曜日90分程、駅頭でスタンディングに参加
して、現在は『辺野古の海を埋め立てるな』『集団的自衛権!NO』という
プラカードを掲げている。人数は10人未満である。
先日、「自己満足なんでしょう」と言われた。
現在の社会背景の漠然とした不安が、具体的な危険を感知して熟慮した上での
行動なので満足はしている。ただ、発言者の根底にあるのは、経済的に余裕が
あるからではとの揶揄がある。40年ほど前、沖縄返還の密約の欺瞞さえ口にすれば、
共感できた人々がいた。
今は対話そのものが成立しない。
新聞を切り口に材料を持ちあわせている分野もあるので、いくらでも議論はできる。
ただ、、相手の存在を認めず、目障りでうさんくさいものと判断する人がいる。
『なぜ』という理由を考えない。この道ではない別の道もあろう。
現在は情報があふれているが故に、ことばのインフレ状態といえる。
そのため、発信者も受信者もそのプロセスを経ることで、かえって届きにくい
状態が生じてきている。
対話できないと判断すれば沈黙している。沈黙もことばと信じて。
自分は顔を出して対話をする。相手の息づかいがわかる距離を大事にしたい。
今、表現の自由を確保するためには、日常生活をする市民の側からする空間的な
拠点が必要だ。そのためにこそ、一人一人が自立した上で、その拠点に集結する
ことではないか。
一人一人が一番強いと信じて。
以上
藤村 敏